名義を変えましたというお知らせ
一応お知らせですが、ネット上におけるハンドルネーム(名義)を変更することにしました。
これまで 「準 快」という名義をすべてのSNSアカウントで使用していましたが、今後は一切使用しません。変えた理由はいろいろありますが、名義被り対策や読みやすさなどの理由です。
今後は「あおきた区」という名義を使用します。リアルでの呼び方はご自由にどうぞ(そんな機会少ないけど)
これから多忙気味の予定で、あまり更新できないかもですが今後ともよろしくお願いいたします。
あおきた区
初めての稚内到達がキハじゃなくてタクシーになった件~大雪のなか宗谷線訪問
前回は留萌線訪問の話でしたが、あれから4日後に今度は宗谷線を訪問していました。2泊3日分の内容を1つのブログに纏めているのでちょっと長めです。
- 車で美深へワープ
- パトカーだらけ
- 1日3往復エリア
- 数少ない板張り駅
- 世界中から注目される秘境駅
- 日本一しょぼいゲストハウス
- 大雪のなか稚内へ
- 南稚内で乗り換え
- 日本最北の駅
- いざ宗谷岬へ
- 冬眠中のドナルド
- もう一つの岬へ
- また運休!?
- 始発で問寒別を出発
- えぞしかのこのこ
- キハ54の快速
- ピップエレキバン
- 温泉で疲れを取ろう
- ランランルー
- 旅のシメは宗谷ラッセル
車で美深へワープ
宗谷線はご存知の通り列車本数が少ないです。そのため滞在地のシェアカーにみんなで乗って最北を目指すことにしました。このときの訪問は途中まで複数人で行動していました。そのほうがガソリン代安いしね...



ということで車で一気に美深駅までワープします。時間的にちょうど下り稚内行き普通列車と並走する時間帯です。ここに訪れた理由は、補充券狙いです。補充券とは何かについて詳しく解説してる人がたくさんいるのでそっちに丸投げするとして、今回私はここで連続乗車券を購入しました。連続乗車券および往復乗車券は2026年に廃止となることがすでに決定していますので、それの補充券を1枚くらい買ってみたいなと。それで出来上がったのがこちら。基本的に手書き発行なので大変そうでした。でも字が達筆で美しいです。これだけでも買ってよかったなと思います。



パトカーだらけ
窓口で発行してる間に稚内行きが行ってしまったので、再び車で最北を目指します。道中気になったことですが、なんかパトカーが多い。つい先日美深町内で線路内に雪を投げ込まれる事件があり、警戒が強化されていたのでしょうか。美深駅の売店でもこの件が話題になっていました。スピード違反には注意しつつ、さっき抜かれた稚内行きと競争するようにひたすら国道40号を北上します。といってもこの稚内行きは、音威子府駅で1時間も停車するので実は結構余裕です。

1日3往復エリア
そんなこんなで私が最終的に車を降りたのは佐久駅です。北陸新幹線の佐久平駅ではありません。佐久ふるさと伝承館と一体型の駅になっていて待合室はキレイに保たれています。


2024年から交換機能を廃止して1面1線になりました。駅前に集落はありますが利用者は少ないようで、直近の乗車人員は1日1人程度のようです。音威子府から北の特急通過駅は1日3往復しか普通列車は運行していません。なので車を持っていればそっちを使ってしまうんでしょう。

数少ない板張り駅
佐久から乗車して稚内まで乗らず、南幌延駅で降ります。この駅は25年春のダイヤ改正で廃止となった駅です。当駅の北に上幌延駅、南に安牛駅があり(いずれも21年春廃止)、南幌延駅はこの2つの中心に位置していて維持費が少なくて済むという理由で存続していました。しかしながら今後維持するには追加で更なる維持費が嵩むことになり、それを税金で捻出するほどの利用者も皆無だったため、今回廃止となったそうです。



世界中から注目される秘境駅
さて、稚内行きは乗ってきた列車が最終だったのでもうないですが、名寄行きはまだあります。これに乗って、来た道をちょっと戻り、糠南駅で降ります。


ここも板張りの駅で、待合室に至っては南幌延駅よりもさらに小さくなりました。どう見ても物置じゃん。この駅は2017年に南幌延駅と一緒に廃駅となる予定でしたが、幌延町がまちおこしの一環として秘境駅を活用することになり、現在までなんとか存続しています。この駅は2015年から毎年のようにクリスマスパーティが開催されており、直近では参加者が100人近くになり海外から参加する者まで現れたとか。

糠南周辺はなにもないので、星が良く見えます。そして西のほうを見ると、遠くが明るくなっています(矢印で示したところ)。これは隣町の天塩郡遠別町の街灯りらしいです。


日本一しょぼいゲストハウス
時刻は20時過ぎ、今夜の宿は隣の問寒別駅前にある「日本一しょぼいゲストハウス ウタラといかん」です。糠南から問寒別まで約2kmと歩けない距離ではないですが、佐久駅まで乗ってきた車を糠南駅前に置いてくれたのでそれで向かいます。





問寒別地区ではおそらく唯一の宿ですが、古民家を改造したために建付けが悪かったり隙間風が入って来たりと、なにかとショボいことからこんな名前を付けたそう。個室はなくドミトリー形式です。ショボいといってもベッド廻りはちゃんと綺麗でしたのでご安心を。オーナーはこの日バイトに出かけており不在でした。
大雪のなか稚内へ
次の日は6時に起床。稚内行きの始発が6:27なので急いで支度をして出発します。これを逃すと次は4時間後です。ゲストハウスから問寒別駅は徒歩5分もかからない程度です。雪が降りしきるなか、3分程度の遅延でキハ54がやってきました。これくらいなら定時みたいなもんです。



二つ先の雄信内駅では始発の名寄行きを待合せます。雄信内駅も25年春に廃止となり、こちらは現在信号場となっています。対向列車が来るまで駅を撮ろうかと思っていたら、どうやら遅延していてしばらく来ないということですぐに発車。




その先豊富駅で特急サロベツ2号の交換待ちですが、ここでも交換することなく発車。

次の兜沼駅で停車すると、運転士から衝撃的なアナウンス。
当駅で40分ほど停車します。
乗客は私含め6人ほどいましたが、それを聞いてみな外に出ました。キハ54撮影会in兜沼駅の始まりです。兜沼駅から先は南稚内駅まで交換駅がないためここで抑止となったようです。24年までは抜海駅も交換可能駅でしたが、廃駅前に機能が停止されました。







時刻表通りなら普通列車が先行のはずですが、積雪量がすごいので重量と勢いがある特急をラッセル代わりにしようという考えてサロベツが先に来たみたいです。


特急列車と普通列車の交換を済ませてようやく発車です。発車前には運転士からこんな放送が。
なんと...稚内駅まであと一歩到達のところで運転打ち切りです。運転士さんがお客さんにどこまで乗るか聞き取りを始めました。その結果、私と同行者以外は抜海か南稚内で降りるということで、稚内駅へは代行タクシーということになりました。


抜海駅では悪天候にもかかわらず結構な人がいました。雄信内駅と同様に25年春廃止ということで、私も当初はここで途中下車しようかなと思っていましたが、この悪天候だと要予約制のデマンドバスが走るか微妙な気がして下車しませんでした。



南稚内で乗り換え


南稚内で降りると、反対側にラッセル車がいました。これから旭川へ向かうようです。そして私はここからタクシーです。最北駅まであと一駅だったのに...。


日本最北の駅


代行タクシーなのでもちろん乗車賃はJR持ちです。道中運転手さんとお話ししていましたが、たまたま南稚内駅近くを走っていたところ駅員さんに呼び止められて急遽代行タクシーすることになったそう。稚内~南稚内は住宅街のため除雪しづらいらしく、年に何回かは区間運休になることがあるそう。
駅到着時に稚内駅の駅員さんが迎えに来るのかと思っていましたが特にそんなことはなく、駅ロータリーで降りて終了です。


いざ宗谷岬へ


稚内駅から宗谷岬に行きます。定期路線バスの場合は1日4往復の浜頓別行きに乗車します。宗谷岬までは約50分かかります。稚内駅9:30発の始発バスで、今日は日曜日ということもあってか、多くの人が乗車しました。

海が近いこともあってか、視界が非常に悪かったです。そして風が強いのでとても寒い。

宗谷岬周辺は日本最北の○○なものがたくさんあります。帰りのバスまで1時間弱しかなかったので全部は周れませんでした。






なかは暖房であったかいです

冬眠中のドナルド

帰りは稚内駅まで行かず、潮見3丁目というバス停で降ります。ここに日本最北のマクドナルドがあります。今日はここで昼飯です。有名なドナルドは冬眠中でした。
バス乗車中、富磯という日本最北のコンビニがある辺りから乗ってきたお婆さんと相席になり、話しかけられました。生まれて80年くらいずっとこの地で暮らしているそうで、こんな何もないところにわざわざ...とか、長いこと住んでるから日本最北という特別感はあまりないなどといった、地元民のお話を聞けました。
もう一つの岬へ
マクドナルド休憩をした後は、バスで稚内駅方面に行こうとしていたんですが、どこにバス停があるのかよく分からず、結局4kmくらい歩いて稚内市役所まで来てしまいました。ちょうど市役所にノシャップ行きのバスが来たので、これに乗って今度はノシャップ岬に行きます。稚内は猫耳のように先が出っ張った地形をしています。このうち東側が宗谷岬で、西にあるのはノシャップ岬と言います。宗谷岬と違い、ノシャップ岬はだいたい15分おきに路線バスがやってくるので訪問しやすいです。ノシャップには最北の水族館と科学館があります。




ノシャップのバス停から岬までは500mほどですが、非常に風が強かったので、500mがとても遠く感じました。歩くのが困難なレベルの猛吹雪でした。ノシャップ岬は1分で撤退しました。
ノシャップから稚内駅に戻ったあとは、稚内港北防波堤ドームに行きました。こちらは駅から近いのですが、歩道がほとんど除雪されていないので思いのほか到着に時間がかかりました。





また運休!?
18時10分の汽車で稚内を出ようと考えていましたが、15時くらいに稚内駅に来てしまいました。晴れたいい天気であればまだまだ駅周辺を散策したかったんですが、あまりにも天気が悪く疲れてしまったので、ここで休憩することにします。と思って改札前に来たらこんな表示が。

いや...なんで運休になってるんすか...これは困りました。この汽車で問寒別駅まで行き、ウタラといかんでもう一泊するつもりだったのですが、これでは到達できません。なんで運休になったかというと、この日の旭川を6時に出る稚内行き普通列車が塩狩峠あたりで動けなくなり、旭川に戻ってしまったそう。車両が1つ足りなくなったことで、車両繰りの関係で当列車が運休になったということです。

乗るつもりだった普通列車の30分前を走る特急宗谷号は運転するそうなので、それに乗って天塩中川まで行くことにします。天塩中川は問寒別の隣の駅です。ウタラのオーナーに連絡を取って、天塩中川まで迎えに来てもらうことにしました。




稚内から天塩中川までは97キロ。ギリギリ100キロ超えないことに気づき、思い切ってグリーン車に課金してみました。稚内からグリーン車に乗ったのは私ともう1人だけ。


乗車中、抜海駅手前でシカの群れが線路上にいたようで、止まりそうなくらいの低速で通過。その後は速度を上げておおむね定刻通りに走り、無事天塩中川駅に到着。非常に快適でした。




このあとオーナーと酒を飲んだり色々語ったりして楽しい夜を過ごしました。ナイアガラワインがうまかった。
始発で問寒別を出発
宗谷線は昨日の車両繰りの影響がまだ続いていました。問寒別を6時半に出る稚内行き始発と、その折り返しで問寒別を12時台に出る名寄行きが運休とのこと。今日中に旭川に帰りたいので、寝坊して6時の始発名寄行きに乗り遅れると大変です。ということで名残惜しいですが6時過ぎにウタラを出発。また来ます。






えぞしかのこのこ
智恵文から日進の間を走行中、エゾシカの群れに遭遇しました。1頭くらいならよく見るんですが、このときは珍しく10頭くらいが線路上にいました。





キハ54の快速
乗ってきた汽車は名寄行きですが、名寄到着後は1時間ほど停車したのち、そのまま快速なよろ4号に充当されます。4往復ある快速なよろ号のなかで唯一なよろ4号だけキハ54での運行です。




雪にピントが合ってしまう

ピップエレキバン
快速なよろ4号に乗って連続乗車券にかかれた永山まで...は乗らず、2駅手前の比布駅で降ります。途中下車扱いにして、補充券を持ち帰るためです。




比布駅の改札外側に国鉄時代の駅名標が置いてあります。雪に隠れて見えませんが、隣の駅に「きたぴっぷ」「みなみぴっぷ」とかいてあります。比布駅ではその昔、発音が同じという縁で磁気治療器ピップエレキバンのCMが撮影されました。その当時の駅舎は解体されて今は綺麗な駅舎に建て替わっていますが、駅看板などは旧駅舎のものを引き継いでいます。

比布駅は特急通過駅ですが、当駅始発の普通列車が何本か設定されていて、比較的利用者が多いです。駅舎には喫茶店が併設されています。
温泉で疲れを取ろう
先に旭川に帰っていた同居人が比布駅まで迎えに来てくれたので、そのままぴっぷスキー場の隣にある遊湯ぴっぷという温泉に行きます。寝湯、ジェットバス、露天風呂、サウナなどいろいろあります。1000円の食事つきセットがお得でした。


ランランルー
先ほど快速なよろ号で通過した蘭留駅に車で行ってみます。蘭留駅は利用者が少なく、北比布・南比布駅と同じタイミングでの廃駅が予想されていましたが、自治体管理に移行されて存続しています。高速化工事により1線スルー化されており、特急や快速は駅舎と反対側の線路を通過します。




旅のシメは宗谷ラッセル
ここから隣の塩狩に移動して、宗谷ラッセルを見ます。下りの宗谷ラッセルは塩狩駅で快速なよろ8号と交換するため、20分ほど停車します。最後にそれを見に行こうってことです。


塩狩駅は小説「塩狩峠」のモデルになった地で、小説のもとになった事故はこのあたりで発生したとみられています。最近は観光目的で訪れる方が少なくないようです。













こんな感じで宗谷線を満喫できた3日でした。そしてこれで宗谷線完乗...ではなく地味に比布~新旭川が残っています。この区間の乗車と、そのあと根室に行った話を次回のブログにしようと思います。
北海道でカメラを現地調達した話~そのまま留萌本線へ
前回のブログの最後で「また北海道行くかも」と書いてましたがご覧の通り行ってまいりました。しかも今回は2か月ほど北海道に滞在していました。
今まで自前のカメラを持っていなかったので、滞在先のハードオフで購入しました。以降私のブログで使用する写真はそのカメラで撮影したものになります(一部Pixel6aで撮影したものもあります)。
開店と同時に即購入
当時私は旭川近郊に滞在していたので、市内にいくつかある店舗から購入しようと「オフモール」というハードオフの通販サイトでよさげな中古品を探していました。それでちょうど良さそうなカメラを見つけて朝10時の開店とともに入店し、即購入してきました。どんな機材かは内緒ですが、Nikon製です。

留萌線でカメラ試運転
購入して早速カメラを使ってみることにします。この日はまだ乗ったことが無かった留萌本線に行きます。かつては留萌市内を通って増毛まで伸びていた線路も今となっては雨竜郡沼田町の石狩沼田駅まで短縮され、たったの14.4kmになってしまいました。和歌山電鐵貴志川線やひたちなか海浜鉄道湊線が14.3kmなのでそれと同じくらいの距離です。そんな留萌線も全線廃止がすでに決定しており、このブログを書いている数日前に廃止届が正式に提出されたようです。廃線が近いと葬式鉄が湧いてきそうということで今のうちにと思い足を運ぶことにしました。

旭川駅始発の石狩沼田行き

現在の留萌本線には交換設備がなく、深川駅以外は1面1線の駅だけなので、一つの車両がひたすら行ったり来たりするだけのダイヤになっています。ですが車両基地は旭川にあるため、1日1往復だけ旭川まで直通するようになっています。ということで乗車したのは旭川駅12:04発4925D、普通列車キハ54の1両です。普通列車ですが北秩父別のみ通過します。なおこの日は宗谷線の快速なよろ4号が遅延したため、接続待ちで10分くらい遅れての発車でした。

かつては乗り換え駅、面影は雪に埋没
旭川から約45分、終点の石狩沼田駅に到着です。石狩沼田はかつて、札沼線(学園都市線)の終着駅でした。札沼の沼は石狩沼田から取っていたんですね。1972年に石狩沼田~新十津川が廃線になっており、すでに半世紀以上経っているため廃線跡はほとんど分からない状態になっています。今では1面1線の石狩沼田駅はもともと3番線まであり、2番・3番線の島式ホームは現在まで残されています。ただし雪に埋もれてまったく分からなくなっていました。

折り返しの列車ですぐ戻るのはな、と思って駅周辺を散策してみます。沼田町の中心地なので、そこそこ街が広がっています。とはいえ娯楽的なものはなく、やることがないので暇つぶしに留萌本線の廃駅を訪問をすることに。沼田町内には真布駅と恵比島駅という二つの廃駅があり、両駅とも駅舎がそのまま残っています。このうち恵比島駅は沼田町営バスを使って訪問することができ、利用しました。真布駅を経由する便もありますが、完全に地元通学客を意識した時刻設定のため、旅行客にとっての使い勝手は良くないです。

どこに行っても埋没


このバスは途中からフリー乗降となるため、恵比島駅が近づいたら運転手に知らせて降ります。それで到着したはいいのですが...

見ての通り、埋もれてます...実はこの日は帯広で積雪が1mを超えたと話題になった時で、帯広で1mということは、日本海に近い空知地方ならどうなっているかなんて...まぁそういうことです。なんとか雪をよじ登って近づけないか試しましたが、命の危険を感じて断念しました。そもそも廃線巡りは冬にやるべきではなかったですね。

恵比島駅は朝ドラすずらんの撮影が行われたロケ地の一つで、ドラマ内では明日萌駅として登場しました。その時のロケセットが残されていて、駅前にある旅館風の建物も撮影で使われたものです。国土地理院によれば恵比島駅周辺の人口は10人程度。建物は点在していますが人の気配はほとんどない印象でした。




先ほどの町営バスはこの先の幌新温泉で折り返してくるので滞在時間は約20分ほど。到着時は晴れていたものの、しばらくすると急に猛吹雪に。手が冷たくなりすぎて凍傷になるところでした。

乗ったバスは途中まで私だけだったこともあり、運転手さんと雑談していました。曰く、恵比島駅は定期的に除雪しているそう。しかし見ての通り除雪が追いつかないみたいですね。訪問したタイミングが悪すぎました。また夏に来ます...。

思ってたよりは利用者がいる
石狩沼田駅に戻ってきました。この駅は簡易委託ということで、みどりの窓口ではないもののきっぷを購入することができます。平日の17時まで営業しているとのことでしたが、私が訪問した際には窓口が閉まっていました。調べた感じ結構気まぐれ営業らしいです。






留萌線は短縮された今となっても依然として赤字が続いています。沼田町の調査では利用者の約7割が高校生だそうで、観光での利用はかなり少なさそうです。利用した日は平日で、ガラガラだろうと思っていましたが、各駅で誰かしら乗り降りがあり、見た感じ地元の方のようでした。

日本一始発が遅い駅
石狩沼田駅にの隣、北秩父別駅は片方向としては日本で最も始発が遅い駅となっています。深川方面の始発は6時台からありますが、石狩沼田方面は16時まで来ません。厳密には、汽車は来るけど通過されてしまうということです。この駅は数少ない板張りホームで、かつては木造の待合室もありましたが、こちらは倒壊しそうになったため撤去されました。現在は物置小屋が置かれているのみです。


まぁそんなこんなで深川駅に到着。この時間は函館線の普通列車がないため、特急ライラックで旭川に戻ります。


タウシュベツと愛の国から幸福へ:バスで道東縦断旅その3
この旅行記は3回中3回目です。前回の記事はこちら、最初からはこちら
今回は廃線跡めぐりがメインです。
タウシュベツ川橋梁ツアー


初めてのドミトリーで一夜を過ごし、涼しい朝が来ました。予報では小雨が降るかもということで、長袖を着て出発します。今日の前半は旧国鉄士幌線の有名な遺構である「タウシュベツ川橋梁」を見に行きます。一般人の行き方は3通りあり、今回宿泊した1.ユースホステルが主催する見学ツアーに参加、2.ひがし大雪自然ガイドセンターが主催するツアーに参加、3.上士幌町から林道の鍵を借りて入る という方法があります。3の方法が一番自由度は高いですが、自家用車orレンタカーで凸凹した長い林道を自力で走る必要があり、万が一救援が必要になっても電波がエリア外な上、なんとか助けを要請できたとしても到着にかなり時間がかかります。聞いた話ではそもそも鍵が15個しかないのでなかなか借りられないそうです。基本的には1か2のツアー参加で訪問されることをおすすめします。ツアーの内容もいろいろありますが、今回は2のタウシュベツ川橋梁と幌加駅跡をめぐるツアーに参加しました。

受付と代金支払いを済ませて、長靴に履き替えます。いろいろなサイズが用意されています。湖を歩くので、足がすっぽ抜けることのないようによく確かめながら選ぶとよいです。

それでは車に乗って移動します。今回は2台に分かれて出発のようです。ほかの参加者と同乗で、私は一人参加だからか、助手席に座れることに。タウシュベツ川橋梁まで、国道273号線をひたすら北上します。その間にガイド役の運転手さんが士幌線やぬかびら源泉郷の歴史を楽しく教えてくれます。10kmほど走ると、林道に入ります。ゲートがあり、鍵を持っていないと入ることができないようになっています。この林道は切り出した木を運び出すために作られたそうで、廃線跡の一部がそのまま林道になっています。基本的には観光客やツアー客の車しか通りませんが、稀に20tトラックが通るそうです。林道の入り口からタウシュベツ川橋梁近くまではさらに4kmほど進みます。かなり凸凹しているので、結構パンクするそうです。このツアーでは今シーズン(5月~)は8月までに11回もパンクしたそうで、これは例年よりも多かったそうです。やがてまっすぐな林道が見えてきたところで車を降り、残り200mくらいの距離を歩きます。




タウシュベツ川橋梁は1937年に完成し、1939年に士幌線が開業して汽車が橋の上を通るようになります。1955年に糠平ダムが完成してルートが変更されると、橋梁は解体されることなく放棄され、以後毎年のように沈んだり顔を出したりを繰り返してきました。外壁は両端を除き無筋コンクリートでできているものの、中身は丸石が詰められているだけです。ガイドさん曰く、戦時中の建設ということで資材不足だったため簡素な造りになったのだろうとのこと。2003年に発生した十勝沖地震で橋梁の一部が崩落した際、地元の新聞がいよいよ見納めか!?と大々的に報道したことがきっかけとなり、タウシュベツ川橋梁が全国的に注目されるようになったそう。それから20年経ち、なんやかんやでまだ完全崩落することなく残っていますが、2018年の胆振東部地震などで部分的に崩落が進み、11あるアーチのうち真ん中のアーチがかなり危ない状態になっています。次の雪解けでいよいよアーチが途切れるのではと懸念されています。→と書きましたが、どうやら今回の冬はアーチが完全に沈み切らなかったようで、なんとか崩壊は免れそうな状況のようです。






タウシュベツ川橋梁周辺は足場が悪いので充分注意が必要です。過去には骨折した人もいたそう。また先述の長靴がすっぽ抜けて、靴下で2,3歩あるいてしまったなんてことも。

幌加駅
45分ほど見学したあと、車に乗って次は幌加駅跡に移動します。国鉄士幌線は1987年廃止ですが、当駅含む糠平~十勝三股は利用者僅少により1978年以降マイクロバスで代行輸送(=つまり一足先に廃線)となっていました。

幌加駅の北に遺されている第五音更川橋梁です。かつてはこの橋の上を自由に渡れたそうですが、ここから転落死する事故が起きてから通行禁止となったそうです。タウシュベツ川橋梁と違い水面が上昇することはないので劣化することなく原形を保っています。

幌加はかつて林業が中心の町でしたが、次第に人が出て行ってしまい、現在は道路沿いに公衆トイレと駐車場があるだけとなっています。国土地理院によれば、近くの幌加発電所あたりで人口1人となっており、実質的に消滅集落ということになります。駅周辺は林野庁の国有地なので、建物をたたんで出ていくことになっている決まりにより廃屋は残っていませんが、幌加駅は買い取って町有地になったことで国鉄職員宿舎の基礎跡などが残ったままになりました。






幌加駅を見学したらあとはぬかびら源泉郷に戻ります。この区間は廃線後2003年までタクシー会社がマイクロバスを運行していましたが廃止され、高速バス「ノースライナーみくに号」が1日1往復だけ走っています。五ノ沢~十勝三股のバス停利用者に対しては、電波が通じないために運休や遅延が発生しても連絡できないと注意喚起されています。


糠平ダム

さて糠平にもどってきました。この時間は路線バスがないので、帯広へは先ほど紹介した高速バスで移動します。その高速バスもやってくるまでまだ時間があるので散策します。


糠平駅跡地には上士幌町鉄道資料館があり入館料100円で見学することができます。訪問時は休館日で入れませんでした...なお冬季期間は閉鎖されています。








源泉郷の中心地から少し歩くと糠平湖が見渡せる湖畔園地に出ます。近くに野営場があり、夏はここでキャンプするのも面白そう。この時は見かけませんでしたが、時々エゾシカが現れることもあるみたいです。
湖畔園地の横に、ログハウス風の建物があります。「ヒグマ珈琲」という喫茶店で、こちらも冬の間はお店曰く冬眠中とのこと。カフェから糠平湖が一望できる趣深い喫茶店でした。
そういえば糠平湖は満水時の外周が山手線1周とほぼ同じです。ここから見える糠平湖の景色は全体のうちほんの一部なのです。













ノースライナーみくに号

さて、いよいよぬかびら源泉郷を離れる時間がやってきました。路線バスはしばらく来ないので、少し運賃が高いですが高速バス「ノースライナーみくに号」に乗車します。このバスは旭川から上川・層雲峡・三国峠を経由してぬかびら源泉郷を通り、帯広に向かう高速バスです。高速道路は使わないので都市間バスと呼ぶのが正しいかな?ぬかびら源泉郷乗車時点で乗客は2人でした。士幌線糠平以北の代替交通を兼ねていますが、もはや地元住民には利用されていない気がします。ノースライナー利用で十勝三股から日帰りで旭川・帯広に行けないからです。観光利用でも帯広から十勝三股の場合は日帰り不可です。

やってきたのは道北バス。ノースライナーには狩勝峠経由と三国峠経由があり、十勝バス、拓殖バス、道北バスの三社で共同運行していますが、この三国峠経由は基本的にいつも道北バスのようです。他の二社は3列シートのバスに対し道北バスのみ4列シートという違いがあります。ノースライナーは事前予約制ですが、席は自由となっています。乗車時に名前を伝えて空いている席に座ります。
20分ほど遅れてやってきましたが、終点の帯広まで乗り降りはなく、渋滞もなかったので時刻表より早く到着しました。
令和版?愛の国から幸福へ



只今の時刻は15時。2泊3日の旅もいよいよ終わりですが、最後にまた路線バスに乗って移動します。現在の帯広駅は根室本線だけですが、国鉄時代は士幌線と、広尾線の起点駅でもありました。この広尾線には「愛国駅」と「幸福駅」という縁起のよさそうな駅名があり、国鉄時代にNHKでこの区間が紹介されて一躍有名になったという経緯があります。これにより広尾線の収支が大幅に改善したものの、一時的なものだったようで士幌線と同じ年にあえなく廃線となり、十勝バスに代替されています。廃線後も一部の駅舎が残されており、特に幸福駅は帯広の定番観光スポットになっています。というわけで十勝バスに乗ってまずは愛国駅に向かいます。















帯広から愛国駅へは路線バスで約35分。ちょうど学校帰りの時間ということで高校生が多く乗車していました。愛国駅は駅舎とSLが残されており、公園のように整備されています。近くにセイコーマート愛国店があるので最後に買い込んでおきました。
大正、そして幸福

国鉄時代は愛国駅から大正駅を挟んで2駅目に幸福駅がありました。路線バスでは約15分かかります。十勝バスの60系統広尾線は平日12往復とそこまで本数は多くないですが、帰宅時間帯ということで1時間後にバスが来ました。大正と名の付くバス停を連続で21個過ぎると幸福バス停に到着。このバス停から幸福駅までは数百メートル離れており徒歩5分かかります。








幸福駅の駅舎は老朽化により2013年に建て替えられ、現在の姿はレプリカとなっています。駅舎のなかはピンク色のきっぷを模した紙で埋め尽くされています。駅前に関連グッズの売店があり、多言語に対応した看板が観光客の多さを窺わせます。もう17時すぎなので売店は閉店しており、人はまばらでしたが、定期的に駐車場に車がやってきました。







嫌な予感
最後の観光スポットも見終わり、あとは帰るだけです。ここから帯広空港へは6kmほどあります。空港連絡バスがあるのでそれに乗って移動します。さっき乗ってきた60系統広尾線の「幸福」バス停は国道236号線上にありますが、空港連絡バスはそのバス停を通らず、幸福交通公園により近い「幸福駅」バス停を通る点に注意が必要です。
高速タイプの4列シートバスが来ました。黄色いので「は〇バス」みたいです。空港へは10分ほどで到着。




今回はAIRDOで帰ります。実は愛国駅にいるとき、AIRDOから機材到着遅れ見込みのメールが来ていました。その時点では95分遅れとのこと。とりあえず飛んでさえすればいいと思っていましたが、もともと遅い時間の便なので羽田からの接続のほうが心配になってきました。
そもそもなんで遅れているのか調べたところ、この日の午前中に羽田空港でバードストライクがあった影響で一時滑走路閉鎖になり、タイミング悪く午前中の帯広空港からのAIRDO便が順番待ちで着陸できなくなって福島空港に着陸するハメになった結果これが大幅遅延の原因になったのでした。

本来は帯広発ですが給油のため一旦須賀川に着陸した模様


JALよりAIRDOが安いし、羽田空港到着もAIRDOが先ということで選んだのですが、結局JALが先に到着し、AIRDOが来る前に離陸していきました。航空会社に責任はない遅延理由でしたが、サービスの質なども考えるとやっぱりJALかなぁと感じたのでした。
遅延はさらに広がり、ほぼ2時間遅れの21時10分ごろ離陸しました。



機長が機内アナウンスで可能な限り遅延を回復しますと案内し、約1時間40分後無事羽田空港に着陸。帯広空港ではボーディングブリッジによる搭乗でしたが、MCCなので羽田では一旦地上に降ろされ、バスに乗って第2ターミナルに移動する形式で時間がかかりました。もう23時過ぎなので京急やモノレールはともかく乗り換えた先の交通手段が残っているかが懸念点でした。結局家に着く前に日付が変わり、終バスには間に合わずタクシーを使うハメに。AIRDOから食事代として1000円分が振り込まれたのでタクシー代に充てることになりました。


東京は暑い

そういえば羽田空港から京急に乗って降りた駅で一番最初に感じたことは"異様な蒸し暑さ"でした。タウシュベツ川橋梁見学で長袖を着ていたので余計に暑かったです。やっぱり北海道は涼しいってはっきりわかんだね。
今回もお読みいただきありがとうございました。次の冬も北海道に行くことになりそうです。旅行記を書くかどうかは未定です。
路線バスで計200km移動:バスで道東縦断旅その2
今回はひたすら路線バスに乗り続けます。
ハッカの街北見


快活北見店は無料トースト提供店ということで、コーヒーとともに優雅な朝食を摂って出発です。まずは北見駅を目指します。ずっと国道なので路線バスもあるっちゃあるのですが、まだ時間があるうえ、徒歩30分程度の距離なので歩いていきます。

北見といえばハッカの生産地として知られており、お土産屋さんにハッカのグッズがたくさんあります。かつてハッカは穀物よりも高値で売れたことから、気候条件があっている北見で栽培され、一時は北見だけでハッカの世界シェアが7割を超えたこともあったとか。今となっては海外製が安くなったことでこの地ではほとんど栽培されなくなったようですが、カーリングとともに北見のシンボル的存在となっています。北見駅までの道中に北見ハッカ記念館があるので行ってみました。ただ朝なのでまだ開館しておらず外から眺めるだけとなりました。






記念館周辺をブラブラしていると、オレンジ色のディーゼル機関車のような物体が遠くに見えました。なんでこんなところに...?と近づいてみると、たくさんの保存車両たちが並んでいました。ここは「オホーツク鉄道車両展示場」というそうで、廃線になったふるさと銀河線の跡地にあるようです。ここにこんなものがあるとは全く知らなかったのでラッキーでした。不定期で開放しており普段は入れませんが、閉まっていても展示場の外から一通り眺めることができました。




北見バスに揺られて




半年ぶりに北見駅に来ました。前回訪問時は雪がどっさり積もっていたのでなんだかスッキリした感じがします。ここからは北見バスに乗ります。目的地は陸別。このルートは2006年に廃止された北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線、国鉄時代は池北線と呼ばれていた路線の代替交通となります。1時間半かけて約50kmの距離を路線バスでひたすら南下します。運行本数は決して多いとは言えず、陸別まで行くバスは朝8時の便を逃すと12時までありません。私含めて3名で北見駅を発車しました。道中何人か乗ってきましたが、いずれも途中で降り、結局陸別まで乗ったのは最初の3人だけでした。置戸町を過ぎると山奥へ進み、ついにスマホの電波が圏外に。この区間は鉄道時代から利用が少なかったようで、バスに代替されるのも頷けます。



オーロラの見える日本一寒い街


陸別町は1月の平均気温が-11℃と非常に寒く、過去には最低気温-33℃を記録したことがあり、日本一寒いまちとして知られています。地点によっては-40℃を下回り、測定不能になったこともあるとか。とはいえ内陸にあるからか、近年の夏は陸別町でも非常に暑く、最高で37℃(5月)を記録しており、今となっては年間の寒暖差が最も大きいまち、なんて言われることも。最近は太陽フレアの影響でオーロラが見える日が何度もあり、オーロラ観測目的でやってくる人も多いようです。



夢の運転体験


陸別駅は駅舎がそのまま道の駅として残されているだけではなく、駅構内の線路、そして気動車まで保存されています。路線バスで陸別町に来た理由はただ一つ、気動車の運転体験をするためです!ふるさと銀河線時代に実際に使用されていた車両に乗って廃線跡を運転することができ、コースに応じて駅構内往復から片道約5kmの距離を往復することができます。鉄道の運転体験ができる場所は全国いろんなところにありますが、ここが最も長い距離を運転できるところだと思います。ただし片道5kmの最長運転コースを受講するにはいろいろ条件がある上に結構なお値段なので、金欠な私はおとなしく駅構内往復のSコースで予約しました。Sコースは2000円で、往復約300mを時間の許す限り運転できます。

運転している様子を動画で撮ったので、あとで旅実況動画としてYouTubeとニコニコ動画に上げようと思います。ここでは運転した感想を書きます。一言でいえば、自動車学校に通い始めた頃を思い出す、こんな感じでした。仮免取得前の場内30km/h走行がめっちゃ速く感じる、あの感覚に近いと思います。今回のSコースは20km/h程度の運転でしたが、車止めギリギリまで走ることもあり結構速いように感じました。
遊園地にあるような遊具系電車を運転したことはありましたが、ホンモノはやっぱり違いましたね、一度は夢見た鉄道運転士の気分を味わえてとても楽しかったです。
貨客混合の路線バス
次はそのまま池田方面へ抜けていきます。陸別町は2時間ちょっとの滞在時間でした。12時ちょうど発の帯広駅前方面へ向かう路線バスに乗ります。鉄道時代、1本の列車で乗りとおすことができたこのルートは、バスに代替後は陸別町を境に北を北見バス、南を十勝バスが担当しています。乗り継ぎ需要を考慮してか、一部の便は陸別でいい感じに乗り継げるようになっています。

十勝バスといえば「はとバス」みたいな全面黄色塗装が印象的です。今回やってきたバスはなんと佐川急便と連携した貨客混合型でした。ニュースで見たことはありましたが、実際に見るのは初めてです。車両後部が仕切りで完全に締め切られていて、乗車可能部分が少なくなっていますが、それでも日野ポンチョくらいの座席数はありました。12時ちょうど発ということで、けたたましい時報サイレンのなか私一人だけ載せて出発です。また一人だけかぁと思っていたら次のバス停で2人乗り込んできました。見た感じ部活帰りの学生のように見えました。ちゃんと地元の方にも利用されていました。
廃線跡とほぼ同じルートで南下していくと、ところどころで駅舎や駅名版のモニュメントが目に入ります。廃線後も公民館や道の駅や公園として活用しているようです。


陸別から約2時間、約80kmの距離を移動して池田駅に着きました。北見からトータルで約140kmもの距離を高速バスではなく路線バスで乗りとおしました。この十勝バスは池田駅で終わりではなく、帯広駅を通って十勝バス本社前まで運行しています。池田から本社前まではさらに1時間半かかり、全線乗りとおすと3時間半ぶっ続けということになります。運転手さんお疲れ様です...。ちなみに帯広まで行きたい場合は池田駅でJRに乗り換えるよりそのまま十勝バスに乗り続けたほうが運賃は安いです。でも今回は池田駅に用があったので下車。次の始発普通列車までの間散策します。
ワインのまち池田

池田駅から歩いて10分くらいのところに西洋風の立派なお城があります。いけだワイン城と呼ばれ、土産物のワインが売られています。池田町はワインの工場があり、池田駅構内でもそれをアピールしています。このワイン城は丘の上にあり、池田駅とその周辺の景色を眺めることができます。








池田駅は駅員がおり、特急おおぞら号が来る時間になるとドリカムの名曲が流れるようになっています。案の定アーティストには疎いのでよく知りませんが、YouTubeで駅メロを聴いて、いいメロディだなと思っていました。このメロディはみどりの窓口が閉まる15時半以降に到着する特急では流れないので注意が必要です。半年前は16時半まで駅員さんいた気がするんですが、さらに営業時間が短縮されたみたいですね...。

2本の特急と貨物列車を見送り、やってきたのはまたもH100形。2両編成で、よく見ると片方はH100-99ということで、編集時点ではラストナンバーの一番新しいH100でした。2026年までにあと4両導入予定だそうで、ずいぶん増えたなぁと感じます。
本日3本目の路線バス

前回は特急おおぞら号で経由しただけの帯広駅で下車。この駅は構造が特殊で、2面4線のホームそれぞれに改札口があり、改札を出ずに反対側のホームに行くことができない珍しいタイプになっています。

ここからは再び十勝バスに乗ります。駅北側に大きなバスターミナルがあり、高速バスも頻繁にやってきます。6番のりばから発車するぬかびら源泉郷行きのバスに乗って、上士幌町まで行きます。所要時間は約1時間40分です。今日の最終目的地はこのぬかびら源泉郷です。


陸別から上士幌へは、陸別を出発して池田・帯広まで行かずに、途中の足寄町から西へ進んだほうが短距離で済みます。しかし残念ながらこの二つの街を結ぶ公共交通機関はなく、タクシーを使うにしても片道30kmはあり、支払い額がとんでもないことに。レンタカーを借りられそうにもないので(まず営業所もない)、このようにかなり遠回りしました。
帯広と音更を結ぶ路線バスでもあるので、乗客はそこそこ乗っていました。帯広市の北側に位置する音更町は、人口が北海道の町のなかでは最も多い5万人近くの自治体です。十勝川を越えて音更町の中心地までは住宅街が続いていましたが、それを抜けると田園風景が広がります。

初めてのユースホステル
士幌町、上士幌町の市街地周辺に近づくと、ある程度住宅が見えますが、上士幌交通ターミナルを過ぎるといよいよ大雪山国立公園へと入っていきます。国立公園に入る手前あたりの、ほとんど建物がないあたりで高校生らしき乗客が降りていきました。数える程度とはいえ定期利用者はいるようです。帯広駅から上士幌交通ターミナルまではそれなりに本数があるのですが、それより先ぬかびら源泉郷へは1日4往復となっています。次回のブログでも触れますが、源泉郷周辺の人口はおよそ70人だそうで、ここまでくると観光客のほうが利用者は多いのかもしれません。
夏とはいえ18時を過ぎると完全に日が落ちて景色が見えなくなりました。何度かトンネルを通過していくと、ついにぬかびら源泉郷に到着です。厳密に言うと、実際に降りたのは十勝バスぬかびら営業所で、バスの終点はその先にあるぬかびらスキー場前です。利用する宿泊先によって降りるバス停が変わりますが、どこで降りても距離にそれほど違いはないと思います。

今回の宿泊先は「東大雪ぬかびらユースホステル」です。いくつかある宿で一番安いと思います。安さ追求ということでドミトリー(男女別相部屋)の素泊まりを選択。夕食、朝食、または両方をオプションでつけることもできます。

シーズンということでほぼ満室、私の部屋も3つのベッドすべて予約済で相部屋となりました。ドミトリーは初めてなのでいろいろと心配でしたが、挨拶していざおしゃべりしてみると、それぞれの旅の様子を話して和気あいあいとした感じになり、みんな旅が好きなんだなということが伝わってきてとても面白かったです。就寝時にやたらいびきがデカい人がいたのは不運ポイントでしたが...


次回はぬかびらエリアの探検をしていきます。次のブログ→こちら
1日1往復だけ!紋別空港ってなんだ?:バスで道東縦断旅その1
2024年は2月と3月に北海道に行き、そして8月にも北海道に行ってきました。今回はバスがメインの旅行記です。(全3回の予定)
サテライトってなに?

今回は羽田空港から出発します。これまで3回飛行機に乗ってみて、JALがいいなと思ったところなんですが、残念ながら今回はANAです。そしてタイトルの通り今回目指すのは、オホーツク紋別空港です。たぶん大半の人が初めて聞いたかもしれませんがそれもそのはず、この紋別空港を発着する定期便は羽田空港からの1日1便しかなく、道内の丘珠空港や新千歳空港へ行く便はありません(昔はあったようです)。離島空港を除き道内の空港で最も規模が小さい空港と言えます。紋別空港はオホーツク海に面した紋別市の郊外にあり、冬は流氷が見られることで有名です(前回のひがし北海道旅行で見たけれども)。ふるさと納税額が日本一だった年もあり、海産物の返礼品が豊富でグルメな街でもありますが、今回はその紋別市に用があったわけではなく、単純に1日1便しか来ない空港ってどんな感じだろうっていうそれだけの興味で紋別空港に行きました、マジで。一般観光客からしたら理解不能でしょうが、ここの読者ならこの気持ち、理解してくれるよね?
それでいざ羽田空港に着いてから気づいたのですが、この日の搭乗口は第2ターミナルの47番でした。デカいフロアマップから47を探しても見つからないなぁと思っていたら、地図の左下に「サテライト46~48」の文字が。サテライト(別棟)へはバスで約5分ですとの案内でした。さすが羽田空港というか、発着便数が多いのでターミナルから離れたところに別棟があるようで、紋別空港行きはそこから搭乗してねとのこと。羽田空港の別棟の存在はこの時初めて知りました。サテライトは英語で衛星を意味するので、ああなるほどって感じですね。ちなみにJALがメインの第1ターミナルにはこういう別棟は無いみたいですね。

というわけでオレンジ色のバスに乗って駐機場の横を走り抜けていきます。空港の制限区域内を走るバスという存在というか概念はなんとなく知っていましたが、まさかこの機会に使うことになるとは。もちろん運賃無料で手荷物検査等もありませんが、サテライト発着の便に用のない人は乗らないでねとの案内はありました。


普通の人はこんなに移動させて不便だなと思うでしょうが、普段入れない(見れない)ところをバスで通るってのはなんだか面白いですね。サテライト前バス停に到着したら、エスカレーターで2階へ上がります。結構きれいで眺めがよく、また搭乗口が3つしかないこともあり本棟と比べてかなり空いています。ここから出発する便の行先はほとんどが地方空港で、この時間は隣が宇部空港行きと庄内空港行きでした。

いつものB737
さて紋別空港行きは10:35発ということで10時前にはサテライトに到着していましたが、使用機到着遅れで約20分遅れるとのこと。運用を調べたら八丈島空港からの機体を使っている模様。地方向けの機体ってところですね。地方ってことで紋別空港行きはそんなに席埋まってないだろうと思っていましたが、さすがにシーズン期間だったのでほぼ満席でした。1日1回だけなのでなのでかえって客が集中するんでしょうね。



にぎわう紋別空港

紋別空港へは、途中まで新千歳空港行きとほぼ同じルートを通り、日高山脈のあたりから北東に進路を変えて大雪山国立公園の上空あたりを抜けていきます。人が住んでいないエリアが多く、一面緑の景色が近づくとオホーツク海が見えてきます。空港の滑走路に南側から着陸する場合は、右側の窓から、空港のジェット化にあたって放棄された旧滑走路を見ることができます。旧滑走路の前後に湖がありこれ以上伸ばすことができず、北側の現在の位置に移転したんだそう。旧滑走路が見えなくなるといよいよ着陸です。今回はちょっとハードランディングな感じでした。この空港は並行誘導路がないため、一旦滑走路の端まで行った後転回して滑走路を折り返し、駐機場に入る形式になっています。シーズン期間ということもあってか空港の展望デッキには結構な人だかりが。


地方空港あるあるのタラップを使っていよいよ北の大地に降り立ちます。一番最初に感じたことは「めっちゃ涼しい~」オホーツク海が目の前にあるので、潮風が絶えることなく吹き付けてきます。関東では厳しい暑さが続いていたので、その感覚で北海道に来ると余計に肌寒く感じます。到着ロビーを通り空港内の雰囲気を見てみましたが、思ってた以上に規模が小さい印象でした。帰りの便にも約170人搭乗するはずなので、かなり混雑していて狭苦しく感じました。

充実の無料バス
さてここからどうするか。かつては近くをJR名寄本線が走っていましたが、とっくの昔になくなってしまいました。調べてみたところ空港の近くに線路が通ってたようですが駅はなかったそうで、仮にまだ残ってても空港アクセスには使われなかったのかなと思います。なのでバスが唯一の手段となります。空港利用促進として紋別市街地方面と湧別・遠軽方面へ送迎バスを走らせており、なんと全区間無料で利用することができます。遠軽は空港から40kmも離れているので、この距離を無料で移動できるのはかなりありがたい。注意点ですが、遠軽方面の無料送迎バスに限り乗車の3日前までに電話で予約する必要があります。一応定員はありますが、飛行機利用者の大半は紋別市街地に抜けていくので、予約多数で乗れないなんてことはなさそうです。飛行機の到着が遅れたので間に合うかなと思いましたがさすがに待っていました。


中型の観光型バスに乗りいざ出発。となりの湧別町に出るまでしばらくのどかな風景が続きます。このバスは湧別、中湧別、上湧別でも降車できますが、空港から乗った約10名全員が遠軽駅まで乗車ということで国道242号をひたすら南下していきました。

DECMOの侵食が進む


北海道あるあるですが、のどかな風景が続くと思ったらいきなり街が広がってるなんてことがあります。そうするとまもなく遠軽駅です。駅近くの営業所で降り、大半が駅に向かうようです。

私が乗る列車が来るまで少し時間があるので、駅南側にある跨線橋に移動します。遠軽駅はかつて名寄本線と接続していましたが廃線となり、現在は石北本線がY字のように遠軽駅を通っています。ちょうどやってきた列車はH100形通称「DECMO」。2024年3月まではキハ40かキハ150でしたが、この路線も新車に置き換えとなり、運行範囲がさらに広がったようです。

この跨線橋から駅を見通せるので撮り鉄の有名な撮影スポットとして知られています。この時も2人いました。
しりとりで唯一の選択肢
さて時間なので駅に戻ります。半年前に乗ったばかりの特急大雪号にまた乗って移動します。

といっても今回はすぐに降ります。やってきたのは留辺蘂駅。降りたのは私一人だけ。2面3線ですが現在は終日無人駅のちょっと寂しい雰囲気でした。「る」から始まる駅名といえば同じく北海道に留萌駅がありましたが、廃駅になったため、現役の駅名縛りで駅名しりとりをする際の「る」から始まる唯一の駅名となっています。…という動機で降りてみました。事前の調査通り駅前にはとくになにかあるわけでもなく、小さな町が広がっているって感じです。隣の西留辺蘂駅は1kmちょっとしか離れていないので、歩いて移動してみることにします。





20分くらいで西留辺蘂駅に到着。Googleマップの経路案内より早く着きました。この駅は単なる1面1線の棒線駅ですが、当駅始発が2本設定されています。目の前には中学校があり、おそらく学生の利用が多いのだろうと思います。



次に私が乗る普通列車は西留辺蘂始発の列車ですが、北見から来るこの列車は当駅終着後遠軽方面に回送されてしまい、すぐに乗ることができません。西留辺蘂には出発信号機がないため、遠軽方面にある信号場で折り返して戻って来るようになっています。
愛のない...?
さて、発車時刻の約3分前に列車がやってきました。2両編成で、普通の平日なら学校終わりの学生が多く乗車すると思われますが、夏休み中ということで乗客0人かなぁと思っていましたが3名ほどが乗車。運賃表は遠軽からの通し運賃がすでに表示されていますが、あくまでも西留辺蘂始発なので車内放送は始発用も流れました。先ほど利用した留辺蘂駅を再び通って、次の相内駅でまた降ります。相内は「あいのない」と読みます。アイヌ語のアイヌオナイ(人・多い・沢)に由来していて、決して愛がないわけではないみたいです。前回のひがし北海道遠征で特急大雪号乗車中、通過時に一瞬見えたこの駅がなんとなく記憶に残っていて、今回降りてみることにしました。



いつものことですが(?)、相内駅周辺になにか面白いものがあるわけでもなく、よくあるただの交換可能な駅です。駅前を国道39号線が通っており、近くにセイコーマートとローソンがあります。

先ほどの西留辺蘂始発列車のように、北見市内完結の普通列車は多く、隣の東相内始発や留辺蘂始発の普通列車もあります。ちょい乗り需要がそこそこあるのでしょうか。
後続の特別快速きたみ号が来たのでこれに乗ります。特快といっても通過区間は終わって北見までの各駅に停まるだけですけどね。
またも快活の出番
さて終着の北見...ではなく手前の西北見駅で下車。終点まで行っても問題はないのですが、北見駅は前回降りているので敢えて西北見で降りるという選択。ここは棒線の駅です。1両分だけホームがコンクリで出来ていて、残りは木製ホームというちょっと変な感じ。


西北見駅から今日の最終目的地まで歩きます。駅から南方向に歩き、国道39号線と合流して東に進むこと約30分。快活CULB北見店に着きました。前回同様また快活で宿泊します。もともとは別のホテルを予約するつもりだったのですが、夏休みということで全く取れず、行程を少し変更してこうなりました。

駅から少し距離がありますが、シャワー、無料トースト、個室など、サービスは大体揃っているので申し分ないです。国道沿いなのでレストランはたくさんあり、選び放題でした。今回は伊予製麵とかいううどん屋さんで晩飯としました。どこかで似たような名前のチェーン店を見たような...関東東北には無いので初めて見ました。正直なところ味もサービスも雰囲気も全く変わりませんでしたけどね...


さて明日はひたすらバス旅です。
次回→こちら
富良野線とその他もろもろ : 冬のひがし北海道遠征その5(最終)
このブログは全5回中5回目最終回です。
前回はこちら
最初からはこちら
民宿サホロハウス
旅行最終日は特段予定を立てておらず、したがってあまり書くこともなかったので民宿紹介を冒頭にもってきました。

新得駅から徒歩約8分、国道38号を越えてセイコーマート新得店の向かいにあり、立地は良好です。素泊まりプランで宿泊したので買い出しは向かいのセイコーマートで済ませました。

建屋は本館と別館があり、たぶん別館が新しいみたいですが今回は本館2Fのポプラという部屋に案内されました。グループ宿泊を想定した部屋なのか、一人にしてはかなり広々とした和式部屋でした。wifiも完備され、通信速度も申し分なし。2連続で快活泊のあとの最後の宿泊だったので、のびのびと過ごせました。1Fに共同浴場がありしっかり浸かれました。宿泊費に+1000円くらいで2食分の食事が付いてきます。電話予約のみ対応ですが、支払いはクレカ対応(VISAは非対応かも)で現金の出費がなく地味にありがたかった。

北海道のテレビを見ながら晩酌して就寝。
ちょっと起床事故

最終日は7時台の列車で十勝清水駅に行き、そこで北の大地入場券と期間限定配布の駅カードをGETする予定でした。しかし疲れもあったのか、起きたのは午前7時過ぎ。大慌てで支度して間に合うかどうか、といったところ。というわけで諦めました。十勝清水駅に訪問した後、また新得にもどり始発の代行バスで富良野へ行く行程で計画していたのを、十勝清水駅訪問をカットして新得駅からスタートしなおすことにしたわけです。
チェックアウト時、女将さんに「この時間(に出発)ってことは廃線めぐり関連ですか...?」と聞かれました。どうやら最近は根室本線関係の宿泊客が多かったとのこと。駅から遠くて不便だったでしょうなんて言われましたが全然そんなことないです。むしろ新得の市街地を散策できてよかったと思います。


新得駅を出る代行バスは朝8:00ちょうどに出発します。1日4本ですがこれを逃すと次は13時までないので、寝坊厳禁ですね。いざ乗ってみると車内はガラガラ。こんなもんなのかぁと拍子抜けしていると、発車数分前になってドカっと乗り込んできました。どうやら帯広からきた普通列車の乗客のようです。私も十勝清水駅に行ってたらこの集団にいたのかな...
日本三大車窓:狩勝峠

代行バスは、ひたすら国道38号線を走ります。昨夜は日没でなにも見えませんでしたが、今日は天気も良く遠くまで見渡すことができました。日本三大車窓のひとつ、狩勝峠はここにあります。実はこの車窓は根室本線旧線を指していて、現在の石勝線と根室本線新線ルートとは異なるのですが、代行バスはその旧線に沿って走るので本当の三大車窓の一つを見ることができます。
再び東鹿越駅
前日に引き続き再び東鹿越駅に来ました。東鹿越駅は、空知川かなやま湖と鉱業所に挟まれたところにあります。鉱石輸送の拠点として開業したこともあり当時は従業員を中心に利用があったようですが、97年に貨物輸送が終了し、旅客利用者も僅少になると2016年には次のダイヤ改正で廃駅にする意向が自治体に伝えられ、予定では2017年春になくなるはずでした。しかし2016年夏の台風被害により急遽代行バスの乗り換え拠点として当駅が使われることになり、思わぬ形で存続することになったのでした。

やってきた列車はなんとキハ40"宗谷色"でした。その名の通り宗谷本線を走っているのかと思っていたのに、ここにも来るとは意外でした。前日と違い1両だったので立ち客が出るくらいの混雑で出発しました。

富良野線全線乗車

根室本線廃線区間に別れを告げ、富良野駅に戻ってきました。ここからは富良野線全線乗車ということで旭川へ行きます。このときに気づいたのですが、富良野線は2023年のダイヤ改正で全車H100形に置き換えになっていました。富良野線といえばキハ150というイメージがあったのでちょっと残念でした。キハ150は函館地区でまだ乗ることができるそう。富良野線の美瑛~旭川は沿線に大学があるためか、日中は毎時かならず1本以上運行されており利用しやすいです。逆に美瑛~富良野は観光地同士を結ぶわりにあまり需要がないのか、2~3時間に1本程度の運行頻度となっており、途中駅のなかには廃止が検討され、普通列車を名乗りながら通過されてしまう駅もいくつかあります。
地味に最北の分岐駅

富良野線全線乗車完了して旭川駅に到着。このあと帰りの飛行機までまだ数時間ありますが、特に予定は立てていませんでした。というわけでその場の思い付きで上川行きの普通列車に乗り、新旭川駅で下車してみました。じつは当駅は日本最北の分岐駅なのです。戦後は宗谷本線から天北線が分岐する南稚内駅が最北の分岐駅でしたが、天北線が89年に廃止になり深名線が分岐する名寄駅が最北分岐駅となるも、深名線もまたすぐに廃線となり今となっては新旭川駅が最北の分岐駅となったのです。旭川~新旭川は宗谷本線に属し、石北本線は当駅が起点となっています。快速なよろ号は通過で、特別快速きたみ号は下りのみ停車します。普通列車は気動車しか停車しませんが(たぶん)、北側に旭川運転所がありカムイ・ライラックとして使われる789系が回送されてくるため構内は側線を除き電化されています。

駅舎は見てわかる通りかなり古そうな様子。綺麗な旭川駅とは対照的ですね。これはこれで趣があって個人的には好きですけども。





丘のまち びえい

帰りの飛行機は旭川空港で乗ります。旭川駅から空港行きバスが出ていて、ひがし・きた北海道フリーパス利用者は割引運賃で乗車することができますが、これには乗らず再び富良野線に乗車して美瑛に行きます。

美瑛といえば白金青い池・不動の滝やセブンスターの木などの○○の木シリーズがある北海道有数の観光地として知られています。ですが今回は時間もないのでこのいずれの場所にも行かず、美瑛町役場に歩いて行きました。美瑛町役場には四季の塔と呼ばれるタワーがあり、そこから美瑛町内を一望することができます。







北海道を発つ時
長かったひがし北海道旅行もついに終わりの時間が近づいてきました。美瑛駅から路線バスに乗って旭川空港へ移動します。旭川駅からより、美瑛駅からのほうがバス運賃が安いのでフリーパス利用時はこのルートがおすすめです。
空港での降車客は私含め3名でしたが、運賃を両替しようとしたところ釣り切れで支払いできず。私も500円玉を両替して支払おうとするもできず、いったんバスを降りて空港内にある前売りのバス乗車券発売機で同等の運賃の乗車券を買ってバスに戻ってきてその乗車券を入れてねと運転手が言うので、バスが遅れないように急いで買って降りたバスに戻って運転手に提示するというプチハプニングがありました。

今回使用したフリーパスは「AIRDOひがし北海道フリーパス」です。AIRDO機で帰ると機内で使える1000円クーポン券がついてくるのですが、ちょうどいい時間にAIRDOがなく、もったいないけどJALで帰ることにしました。余談ですが、2024年4月からひがし・きた北海道フリーパスにAIRDOの分がなくなったようです。こういう使い方をする人ばかりだからAIRDOが参画するのやめちゃったんですかね...(しらんけど)
搭乗する機体の番号はJA657J。なんと常磐特急のE657系と同じ657ではないですか。しょーもないですが数字の羅列ごときでちょっと興奮したのでした。

B767で2+3+2席とそこそこの大きさの機体ですが、乗車率はそこそこで私の周りは比較的空いていました。
北に向かって離陸し、方向を変えるために大きく右旋回します。空港や旭川市街がよく見えました。

羽田到着後、京急に乗って品川へ移動しようと快特に乗ろうとするもダイヤ乱れにより運休...大混雑の後続急行に乗るハメになりました。やっぱり安定の東京モノレールかなぁ...。
ここまで5回分のブログをお読みいただきありがとうございました。初日のフェリー乗船前も含めると5泊6日という長い旅でした。今まで2泊3日の旅が最長だったので正直さすがに疲れました。でも一度はこういう長い旅をしてみたかったので満足しています。きっぷをなくしたり謎の外国人に話しかけられたり今回もハプニングがありましたが、通しで見ると私にしては珍しくほぼスケジュール通りでした。以下、今回の旅の簡易的な行程です。
1日目・2日目
水戸→大洗→(泊)→苫小牧→新千歳空港→千歳(泊)
3日目
4日目
釧路→網走→北見→上川→愛山→層雲峡→上川→旭川(泊)
5日目
旭川→滝川→富良野→上富良野→東鹿越→幾寅→落合→新得(泊)
6日目
新得→東鹿越→富良野→旭川→新旭川→美瑛→旭川空港→羽田空港(帰着)
私のTwitterを見てる方ならお気づきかと思いますが、夏に再び北海道へ行ってきたのでその時の様子も近々紹介します。お楽しみに(?)
根室本線廃線区間乗り納め : 冬のひがし北海道遠征その4
このブログは全5回中4回目です。
前回はこちら
最初からはこちら
混雑気味なカムイ
快活CLUB旭川大町店からスタート。バスで移動する予定でしたが、まだ時間があるのと、昨夜余計な出費をしたので節約を兼ねて徒歩で行ってみます。石狩川を渡って旭川市名物のロータリー交差点を通ります。平日なのもありますが、交通量がとても多いです。

今日最初に乗るのは特急カムイ12号。指定席はuシート1両のみ。指定券を取ったのが直前で通路側しか空いていませんでした。自由席はすでに列ができていて、通勤特急としての需要があることが分かります。


このときは「ゴールデンカムイ」とのコラボで1編成だけ特急カムイが金色になっていたのですが、やってきたのは残念ながら通常のカムイでした。
旅のメインディッシュ


滝川駅で下車。ここから根室本線に乗ります。2024年のダイヤ改正で特に注目されたといえる、根室本線富良野~新得廃止。今回はこれ目的で北海道に来たというのもあります。まずは9時台の列車で富良野に行きます。この路線に限らず地方あるあるですが、9時台の列車を逃すと次の列車が数時間来ないということはよくあります。滝川駅もそうです。特に富良野から新得に限っては4往復(ダイヤ改正前)しかなかったので行程を組むのにだいぶ苦労しました。とりあえずキハ40形2両で向かいます。見た感じ観光客がほとんどのようです。


前回のブログでも触れましたが、雪が眩しくて車窓をあまり見れない問題はまだ解決していませんでした。旭川駅周辺でサングラスを調達しようと考えていましたが、朝8時はまだ店が開いていないので諦め。ときどき車窓は見ていましたが、旅を始めて4日目ということで若干疲労がたまっていたこともあり途中から寝てしまいました。気が付けばもうそろそろ富良野とのこと。野花南駅近辺の空知川沿いの景色が見れませんでしたが、この区間はいまのところ廃線対象ではないので、また今度乗ろうと思います。
北海道の"へそ"

富良野からさっさと新得方面へ向かいたいところですが、あと3時間くらい列車がありません。なのでまずはサングラスを調達しに近くのDCMホーマックへ。購入して早速装着してみると、かなり違いますね。目に対する刺激がなくなりました。最初から持参すればよかったなぁと思いました。

そして次はいったん富良野線に乗って上富良野駅へ。駅スタンプと北の大地入場券購入が目的です。駅スタンプは窓口で駅員さんに話しかけると出してもらえます。つまり不在時(15時以降)は押せないと思われます。



そのあとすぐの列車で富良野に戻り、昼食です。改札外の待合室に駅そば店があります。「圭子ちゃんの店」とかかれたのれんがかかっています。ここでは6種類のそばうどんとおにぎりを販売しています。かけ以外は一律420円(訪問当時)。今回は天ぷらそばを注文しました。

で、富良野といえば、北海道のへそとして知られています。そもそもへそってなんぞや、と思われる方のために説明を挟みますが、まず「日本のへそ」と主張する自治体が全国にいくつかあります。定義はさまざまで、たとえば群馬県渋川市では、北端の宗谷岬と南端の佐多岬を直線で結んだときにちょうど渋川市が中心(=へそ)となることからそう主張しています。西に行って兵庫県西脇市では、日本の中心である東経135度と北緯35度の交差点が存在することを根拠として、日本へそ公園という名の公園と駅まで整備する徹底ぶり。北海道のへそは、地図でみると富良野市が北海道のだいたい中心にあることが分かります。1914年に当時の京都帝国大学の一行が、地球重力の測定や天体観測経緯度などの測定を目的として観測機器を今の市立富良野小学校敷地内あたりに建てたといったことがきっかけで北海道のへそとして全国に知られるようになったとか。それにあやかってか、富良野ではへそ踊り(へそ祭り)というものがあったり、へそ神社とよばれる神社があったりと"へそ要素"が多いのが特徴です。




14:14発、東鹿越行
へそ要素を満喫して富良野駅に戻ってきたら、改札前に列ができていました。みんな14:14発の当駅始発東鹿越行に着席するために早くから並んでいたようで、出遅れてしまいました、があんまり気にしていません。結論からいうと並ばなくても座れました。確かに結構並んでいましたが、2両編成だしボックス席がギリ相席になるかどうかくらいの混雑度でした。でも運行最終日はこんなの比じゃないレベルだったんだろうなぁ...

ちなみに使用される列車はさっき滝川から乗ってきた編成と全く同じでした。いったん留置線に引き上げていましたが、実質滝川始発東鹿越行きだったということです。
布部、山部、下金山、金山を通りあっという間に東鹿越に到着です。ここから代行バスに乗り換えます。少し時間があるので駅舎や周辺を見て回ります。当駅は1面2線の構造ですが、災害以降片方しか使われておらず、列車が来ない側はそこに線路があると分からないくらいに雪が積もっていました。テキトーにホーム上を歩いていたらいきなり足がズボっと沈んで転倒し、係員に助けてもらったのですが、そこはホームではなく線路だった、つまり知らない間に線路に転落してたというオチ。この駅に限らず、除雪されていない場所を歩くときは充分気を付けましょう。




今回の廃線区間の各駅には、「ありがとう!! 〇〇駅」と書かれた青い看板が設置されていますが、この駅にはもう一枚、「ありがとう!! 鹿越駅」という看板が駅待合室内にありました。これは1986年に廃止された鹿越駅のもの?のようで、駅跡にはなにもないためか、当駅に貼ってあったみたいです。


JR代行バス
東鹿越駅はまた明日も訪問するのでこれくらいにして、代行バスに乗ります。やってきたのはふらのバスですが、乗車にはJRのきっぷが必要です。といっても乗降時にきっぷを確認されることはありませんでした。大半が新得駅まで乗りとおすところ、私は幾寅駅で下車。数名がここで降りましたが、私以外は地元の人のようでした。一応定期利用者?がいるんですね。幾寅は南富良野町の中心部なので一定の需要はありそうです。
幾寅駅で降りた理由はただ一つ。映画「鉄道員」のロケ地として撮影セット一式が保存されたこの地を訪問してみたかったから。災害不通前から撮影セットが現役の駅舎として利用されていましたが、いよいよ映画と同様に駅そのものが廃止になる時が来てしまいました。このロケ地は廃駅後も残されるとのことでしたが、廃駅に伴いJR北海道関係の構造物が撤去されそうだなと思い、現役の間に行ってみることにしたわけです。










駅に隣接する南ふらの情報プラザで北の大地入場券や、根室本線グッズ、富良野~幾寅の補充券タイプ(だった気がする)の乗車券が購入できました。
さて、次の目的地へ移動するのですが、代行バスが来るまで時間があるのでちょっと課金します。知る人ぞ知る占冠村営バスです。ネットで調べてもあまり情報がなく、また時刻表もどれが正しいものなのかよくわからない、完全に地元民向けのバスですが、ちゃんと観光客でも乗ることができます(一部路線は制限あり)。ちょうどいいタイミングでトマム駅方面に向かうバスがあったので、これに乗ってお隣の落合駅に向かいます。

幾寅駅前始発のバスでしたが、私以外だれも乗り降りせず落合駅前到着。いわゆるワンボックスカータイプでした。たしか320円とかだったかな。とりあえず駅舎に向かってみます。どうやら同業者?が二人ほどすでに待合室内にいたので、こちらは先に外観を見て周りました。




いつの間にか誰もいなくなっていたので、待合室に入ってみます。幾寅駅と違い、ホームへの立ち入りは規制されており、入れるのは待合室のみです。
一通りみて周りましたが、幾寅駅と違って人がいる気配がかなり少ないのがこのエリアの特徴的でした。一応民家と郵便局はありますが、おそらく閉校になって放置されたままになっていると思われる学校跡地や、明らかに人の手が入っていない家屋もいくつか見られました。開業当初はこの駅に峠越えのための機関車を留め置く機関庫もあったそうですが、もはや見る影もありません。まぁ雪に埋もれすぎてなにも見えないというのもありますが。





このあとは代行バスで新得駅に行くのですが、まだまだ時間があるので、駅前にあった神社や公園に行ってみました。









時刻は17時半を過ぎ、だんだん暗くなってきました。ここから乗る人は私だけのようで、バスから乗客の視線を...感じる...。
狩勝峠ということで景色がとてもよいのですが、日没を迎えてさすがになにも見えなくなってしまいました。また明日。
ところでこの代行バス、JR時刻表に記載のないところで乗降することができます。旧根室本線新内駅跡地近くにある十勝サホロリゾートホテル前がその地点なのですが、私が乗ったバスでは乗降0でした。ちなみにここから新得駅または落合駅までの利用に限り乗車券を購入せず無料で乗ることができました。このあたりはクルマしか交通手段がないので代行バスということもあり特例でこんな取り扱いをしていたようです。

新得駅に到着。今日の最終目的地はここなので駅ホームには入らず宿泊地に向かいます。大半の乗客はそのまま次の特急おおぞらで帯広方面に向かったようです。




宿泊地
新得町の駅前宿泊地は3つあります。どれも電話予約しか対応しておらず、1か所はホームページすら存在しない(っぽい)です。そんな中から選んだのは「民宿サホロハウス」でした。素泊まり4000円(冬季+400円)とリーズナブルな価格でしたが、お値段以上の良さでした。詳しいことは次の最終回で...
次回→こちら
ケチの味方? 無料で羽田空港にアクセスできるバスに乗ってみた
みなさんは羽田空港に行くとき、どの手段で行きますか?自家用車以外の場合、たいていの人は京急か東京モノレールを使いますよね。地方とか一部の特定エリアに住んでいる人は高速バスとかリムジンバスを使うかと思いますが、安さを極めたいなら京急で空港から品川まで330円って人が最も多いかな。私もよく旅行で羽田空港を使いますが、だいたい京急かモノレールを使っています。
ところがあるとき、こんなモノを見つけました。

画像引用:
https://www.shopping-sumitomo-rd.com/images/facility/notice/369/top_image.jpg
なんと羽田空港第3ターミナル直結の複合型商業施設「羽田エアポートガーデン」まで無料で移動することができるバスが運行されているとのこと。出発地がゆりかもめ有明テニスの森駅近くの商業施設「有明ガーデン」なのがちょっとネックですが、どんな感じなのだろうと思い、実際にこのバスに乗って往復してきました。以下はその時の乗車記です。
有明ガーデンに行くための手段はいくつかありますが、今回は新橋駅から東京BRTで有明テニスの森まで乗車しました。新橋駅というとゆりかもめがありますが、これに乗ると日の出桟橋やお台場など経由して遠回りになるうえ運賃も高いのでおすすめしません。ゆりかもめを使うとしたら豊洲からですね。
東京BRTだと均一運賃で220円、所要時間は約13分です。新橋駅の東京BRT乗り場<国際展示場方面>はゆりかもめ新橋駅2D出口が近いです。今回は運がいいことに連接バスでした。

有明テニスの森で降りたら乗ってきたバスの進行方向と同じ向きに進んで見えてくる商業施設「有明ガーデン」の手前の交差点を左に曲がり、進んだ先の右手側に見えてくるトンネルのような道路の壁にあるバスターミナルの表示を頼りに進んでいくと例の無料バス乗り場にたどりつきます。屋内の乗り場なので外からだとちょっと分かりにくいかもですね。

運行はポスターの通り京成バスです。乗り場にはすでに10人近く列ができており、なかにはスーツケースを抱えている人も。運転手が降りてきて荷物をトランクに積み込み始めましたが、「このバスは羽田空港第3ターミナルにはまいりません!」と何度も注意喚起。なんだか紛らわしいですが、このバスは商業施設のほうにあるバスターミナルに行くので、"羽田空港の"バスターミナルには行きませんよ、という意味のようです。空港に行かないと言っても、羽田エアポートガーデンから第3ターミナルは徒歩5分ほどで着くのでそんなに問題ではないですけどね、以前苦情でもあったんでしょうか、何度も注意喚起していました。



時刻表上での所要時間は40分。全線一般道を走行するので交通状況によっては到着時間が前後します。私の下調べでは予定より早く到着することが多いとのことでしたが、実際に8月の平日(お盆休み期間ではない)に乗車してみたところ、やや渋滞気味で5分ほど遅れての到着でした。到着は羽田エアポートガーデン1Fバスターミナル B団体バス乗り場13番で、折り返しの有明ガーデン行きもここから発車します。ここからエスカレーターで2Fに上がり連絡通路を通るとすぐ目の前に第3ターミナル到着ロビーが見えてきます。
第3ターミナル直結施設の乗り場発着ということで、国際線利用客を意識してか車内放送は4か国語対応、羽田エアポートガーデン内デジタルサイネージでも英語でこの無料バスの存在をアピールしていましたが、今回私が利用した時はパッと見ですが全員日本人のようでした。
今回乗車したバスは一般的な高速バス車両で、フリーwifiとUSB充電器が付いていましたが、どちらも使用できませんでした。このあたりは運転手の裁量で使えるのかもしれません。なおトイレは使えるとのことです。
無料なので仕方がないですが、運行頻度は少ないです。基本的に2時間に1本ですので乗り遅れると詰みです(特に有明からの場合)。また最近になって認知度が上がってきたのか、時間帯によっては乗車率が高く、もしかすると満員で乗れないなんてこともあるかもしれません。また第3ターミナル直結ということで、国際線利用なら問題ないにしても、国内線利用の場合は離れた第1・2ターミナルへ移動することになるので巡回バスでさらに移動する必要があります。こちらは無料で運行頻度は高いですがターミナルのロビーまでの昇り降りが面倒と感じるかもしれません。
本数の少なさと有明まで(から)のアクセスを考えたら必ずしもおすすめはできないという結論ですが、当面は運行されるみたいなので機会があったら使ってみてはいかがでしょうか。ちなみに私は東京観光の一環でこのバスを利用したので航空機には乗っていません。空路利用が目的でない羽田訪問(観光)にはちょうどいいかもしれませんね。というかそもそもこのバスは、住友不動産が運営する有明・羽田ガーデンの両施設を簡単に移動できるように開設された路線なので、空路利用目的でこのバスを利用することは本来の趣旨から外れていると言えなくもないですが...。
余談コーナー
無料シャトルバスで有明に戻ったあと、ゆりかもめに乗って日の出駅まで移動しました。
駅前にある日の出ふ頭からまた無料バスに乗りました。その名も「JR 竹芝 水素シャトルバス」です。東京駅丸の内南口から竹芝~日の出ふ頭~東京タワー(一部経由)でまた東京駅に戻ってくるルートで、どこからでも乗り降り自由となっています。5分遅れでやってきて乗車。


水素バスは初めてでしたが、感想としては非常に静か、といったところ。ディーゼル車特有の振動や音が一切なく、まさに滑るように走る感じで面白かったです。定刻通りに東京駅丸の内南口に到着。毎日運行しているので、観光がてら乗ってみるのもよさそうです。

流氷と氷山 : 冬のひがし北海道遠征その3
このブログは全5回中3回目です。ですが単体でも読めるように構成しています。
前回はこちら
最初からはこちら
再びしれとこ摩周号

まずは釧網本線で網走に向かいます。この時期は沿線でドカ雪が降ったり強風が吹きつけたりして終日運休になりやすく、旅行の数日前も運休していたので朝から旅程崩壊しないか心配していました。そんな心配とは裏腹にとてもいい天気でスタートです。釧網本線の始発は6時半ですが特に早起きしてまで網走へ行く理由もなかったので次の快速しれとこ摩周号に乗ります。釧路駅でサボの取り付けをして出発です。ダイヤ改正でキハ54からH100に変わったのでこのサボも見納めでした。

茅沼までは昨日と同じ光景でしたが、途中で急停車。とくに説明もなくすぐ発車します。おそらくエゾシカが線路上にいたと思われますが、衝突しない限りいちいち放送しないようです。それくらい乱入が多い路線です。

そんな大自然を駆け抜けると標茶に到着。風景が急に住宅街に変わります。川上郡標茶町は富山・長野県出身の満州開拓団が戦後引き揚げる際に多数移住したとされています。人口は6900人ほど。

摩周や川湯温泉を通って斜里郡清里町の緑駅に到着。この駅名は住所に由来していますが、この地を緑と命名した理由は単純に「緑に囲まれているから」だそうです。あまりに安直ですが誰も止めなかったんですかねぇ...。

まだあった流氷
そして知床斜里駅に到着すると内陸の車窓はここで終わり、いよいよオホーツク海が見えてきます。臨時列車の流氷物語号はちょうど一週間前に終了していたので、見ごろは過ぎたかなと思っていましたが、まだまだたくさんありました。天気に恵まれてとてもいい景色でした。

雪が眩しすぎる


ほぼ時間通り網走に到着。釧網本線はこれで完乗です。ここから特急大雪3号に乗り換えできますが、一旦スルーして先発する普通列車遠軽行きに乗ります。キハ40が先頭で、後ろにキハ150でした。後ろの車両は北見切り離しだそうです。





先ほどの釧網本線乗車中から薄々感じていたんですが、ずっと白い景色を眺めていて、だんだん目が痛くなってきました。特に旅行中はほとんどカラリと晴れていたので余計に目を刺激してしまいます。あとで気づいたことですが、特急列車はいわゆるUVカットガラスを使用しているので、先日の特急おおぞら4時間乗車では特に違和感を感じていませんでした。しかし、このへんの普通列車はただのガラスなため、もろに影響を受けて気分を悪化させてしまったのです(多分)。せっかく網走からもいい景色が見れるというのに...これ以上無理に見ようとすると列車の揺れも相まってリバースしてしまいそうだったので、キハ150のボックス席で横になりました。2両目はだれも乗ってこないので特に問題ないでしょう。


特急 大雪で上川町へ

カーリングで有名です
さて、北見からは先ほど網走で見かけた特急大雪に乗ります。特急おおぞら号として活躍していたキハ283系です。石北線への転用にあたって3両に短縮されてしまい、グリーン車もありません。

北見を出発して景色を眺めてみますが、やはり眩しくありません。快適です。特急なのでちゃんとカットされているようです(単純に曇り空になってきたというのもありそうですが)。
途中遠軽では進行方向が変わります。駅到着前に放送でその旨案内がありましたが、到着しても周りは回転する様子はなく...と思っていたら徐々にみんな動き始めました。回転させるとテーブルや網の荷物や切符が逆になるので取り間違いも起こりました。危ない危ない。
遠軽の次は丸瀬布に停まり、その次が、白滝シリーズでおなじみだった白滝駅です。この駅の前後に「白滝」の名を冠する駅名が複数ありましたが、今となっては当駅だけになってしまいました。
白滝駅の隣の駅は今回の目的地である上川駅です。両駅は駅間距離がとても長いことで知られています。距離にして37.7km、特急では約40分、普通列車では約50分かかります。

上川駅に到着すると、当駅で列車の行き違いと特急待避が行われます。1番線に特急大雪、2番線に遠軽から来たキハ40の旭川行き普通列車、3番線に旭川から来た特別快速きたみ号が並びます。そして私は2番線の普通列車に乗り換えます。なんと3両編成で、先頭は道東の恵み号でした。緑色のデザインがいいですね、目に優しいです(適当)。


あと1週間で役目を終える駅


上川から2駅、愛山駅に到着です。この駅は前回のブログで紹介した滝ノ上駅と同じく、2024年3月のダイヤ改正を以て廃駅になりました。愛山駅は一部の普通列車まで通過してしまうため列車での訪問がちょっと大変ですが、偶然にも行程に組み込めたので降りてみることにしました。ホームは1両がギリギリ収まる程度で、後ろの車両は完全にはみ出ています。北海道ではありふれた光景です。ホーム上には駅名標と時刻表くらいしかない簡素な作りです。
旭川方向に踏切と階段があり、その先に待合室があります。さっき乗っていた列車から駅の様子を撮る人が何人もいましたが、実際に降りたのは私含め3名。見た感じ地元の人ではなさそうです。周りを見渡しても建物がわずかにある程度で、非常に閑散としています。駅前は線路と並行する国道39号線が通っていて、南の方に旭川紋別自動車道の愛山上川ICがあることもあり車通り自体はあります。
駅舎は物置小屋みたいなサイズで、まぁ最低限って感じですね。駅ノートがあったので一応書いておきました。1月くらいになってから訪問者が増えたようで書ききれなくなり、ノートが追加されていました。






ちなみに愛山という地名の由来ですが、この地に愛知と山形出身の開拓者が移り住んだことにちなんでつけられた合成地名だと言われています。駅からほど近いところに愛山小学校がありますが、調べたところすでに閉校しているようです。駅前のバス停は愛山小学校前となっており、閉校後も名前だけ残っている形です。

なんとなく周辺をブラブラしていると、突然踏切が鳴ります。時刻表上では特急も来ない時間なのになんだろうとカメラを構えてみると、やってきたのはDE10のラッセル車でした。残念ながら回送中ということで除雪のための板がしまった状態でしたが、動いているところが見られただけでもヨシとしよう。

もう一つの「氷」を目指す
下車した3名のうち一人は駅前にある愛山小学校前バス停から旭川駅行きの道北バスに乗って行きましたが、私は逆方向のバスに乗ります。ここを通る路線バスは旭川駅からほぼ石北本線と並行するように走り、上川駅前を通って大雪山国立公園の中にある層雲峡へ向かう比較的長距離な路線です。今回はこの路線の終点・層雲峡まで乗ります。

層雲峡には温泉、ロープウェー、二つの滝があります。ここに観光しにきた客のほとんどは周辺の温泉宿で泊まると思いますが、どれもいい値段で私にはそんな余裕がありません。したがって最終バスで旭川方面に戻ります。それまでの時間層雲峡でなにをするのかというと...



こちら、氷瀑まつりです。先月さっぽろ雪まつりで似たようなものを見たではないか、と思いそうですが、ちょっと違います。氷でできた建物がいくつもあり、中に入ってくつろいだり写真を撮ったり...まぁめっちゃ寒いですけどね。時刻は17:40ごろ。暗くなってきたのでライトアップが始まり、いい感じに氷が照らされます。そしてちょうど雪、というか吹雪となり、めちゃくちゃ幻想的でした。さっぽろとはまた違った格別な体験となりました。そういえば、暖冬の影響なのか氷が融けてしまい一部が立ち入り禁止となっていました。こんなところにも影響か...




さて、こんな山の中ですがコンビニが2軒あります。セブンイレブンとセイコーマートです。どちらも景観配慮ということで茶色いデザインです。セブンのほうは上川町出身の女子スキージャンプでおなじみT選手の父がオーナーだったそうですが、現在は違う人が営んでいるそうです。


この日は夜8時くらいから花火が打ち上げられるとのことでしたが、そこまで待っているとバスに乗れないので諦めて帰ります。バス停までの道中で手袋を落としてしまい、探すのに苦労しましたがなんとか雪に埋もれそうなところを見つけました。しかしこのあと更にとんでもないものを落とすとはつゆ知らず...(後述)
運転手と二人きり

最終バスは旭川駅まで行かず、上川駅前止まりとなります。どのみち上川駅からJRを使うのであまり関係ないですけどね。層雲峡に来るときは途中まで地元の方が乗っており、最終的には約3名の観光客が終点まで乗っていましたが、この最終バスに乗るのは私たったひとりのようです。もう19時前なので今から帰るくらいなら普通はここで宿泊するんでしょうね...
町の中心地に出るまでも途中いくつかバス停はありますが、どこも周りになにもない停留所ばかりで乗り降りする人いるのかなという感じです。こんな雪道でもバスを追い越す乗用車がいくつもありました。勇気あるなぁと免許取り立ての私は思いますが、道内じゃ当たり前なんでしょうね。結局だれも乗り降りすることなく駅前に到着。ここで注意点。このバス停は正確には「上川森のテラスバスタッチ(上川駅前)」です。一部の時刻表検索で上川駅前と入力してもヒットしないのでおかしいなと思っていましたが、この名前で登録されているようです。観光客にはわかりにくいので普通に「上川駅前」でいいと思いますけどね...

特急オホーツクで旭川

上川から今回の宿がある旭川市内へ向かうため直近の特急オホーツク号に乗ります。といってもまだ時間があるので駅前のラーメン屋で一杯。地元の方が宴会(貸切?)していたようですが別の部屋で食べることができました。


当駅で指定席券を取ろうと思っていましたが、なんと指定席券売機が設置されておらず、みどりの窓口はすでに閉まっているのでなにも買うことができません。ひがし北海道フリーパスは指定を取らなくても自由席には乗れるので問題ないですが、せっかくだからオホーツクと書かれた指定席券が欲しかったなと。

時刻は21時。すっかり暗くなっているのでもうなにも見えません。この区間は普通列車の本数も多いのでまた乗ろうと思います。





史上最悪のやらかし

旭川駅に到着。西改札口から出ると、駅スタンプがありましたがこのスタンプはハズレです。劣化が酷くて文字が読めません。同じ柄のスタンプが東改札口付近にあり、状態が良いのでこちらを推奨します。西改札口横にイオン旭川駅前店があるので軽く買い物してからバスに乗って快活CLUBを目指します。
バスに乗っている最中にあることに気づきます。ポケットに入れてあるはずのひがし北海道フリーパスがありません。落としたかなと椅子の周りを見てもありません。降りるバス停が近いのでとりあえず車内に落としていないことだけよく確認して降ります。快活でいったん受付して入室し、カバンをひっくり返してみますがやっぱりありません。完全に終わった....と思いました。
このとき自分の行動を振り返ります。旭川駅には自動改札機があるので、それにきっぷを通したのは間違いない、ということは目の前にあったスタンプ台で押しているときに落としたかも...と考えて旭川駅落とし物センターに電話してみます。駅員さんに説明して探してもらうも見つからないとのこと。スタンプ台ではないとしたら...旭川駅近くのバス停で待つ際にベンチに座っていました。そのときにするりとポケットから落ちたのかも...と考えて急いでそこに戻ってみることに。
バスはもう走っていない時間なので仕方ないですが、ちょうど通りがかったタクシーで旭川駅に向かいます。徒歩だと30分はかかるのでさすがにのんびりしていられません。痛い出費ですがこのきっぷがないと残り2日の日程が潰れてしまうので。結局、このバス停にも落ちておらず、誰かに拾われて交番に届けたか、あるいは悪用されたか...嫌な予感しかしませんが、とりあえずこのバス停から西改札口までの来た道をなぞるように戻ってみます。イオン店内に落としたかもな..と考えましたが、すでに閉店していて電話も出ないでしょう。
だんだん駅の入り口に近づき、もうダメか...と思ったら、視線の先に見覚えのある白い紙が。
あああああああああったあぁぁぁぁぁ!!!!
JR水戸支社ムコナくんのイラストが描かれたチケットケースがイオン入り口に落ちていました。中身を確認するとフリーパス含めすべてそろっています。全身から力が抜ける感じがしました。駅が目の前なのでそのまま改札に行き、さっき落とし物で電話したものですと告げると、電話で応対した駅員がおり、見つけたことを報告すると「良かったですね~!」と向こうも安堵した様子。東改札口の駅員も探しに周っていたようで、本当にご迷惑をおかけしました。そしてありがとうございました。
それ以降、きっぷは面倒でも都度カバンにしまうようにしました。なぜイオンの入り口で落としたのかは今でも分かりませんが、何かの拍子で飛び出てしまったのでしょうか。
何はともあれ、無事旅を続行することができてよかったです。次の日の行程が今回の旅の中でメインディッシュと言える最も大事なところへ行く予定だったので危うく中断となるところでした。今回のブログ分でちょうど行程が折り返しです。次回はそのメインディッシュに向かうおはなしです。
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