準快の汚部屋

クソみたいな備忘録

さんふらわあ深夜便で北海道へ:冬のひがし北海道遠征その1

ちょうど1ヶ月前に飛行機で北海道行ったばかりなんですが(前ブログ参照)、やっぱり日帰りじゃ物足りないのでまた行くことにしました。

今回は長い旅なので5回に分けてブログ発信する予定です。

 

午前1:45、大洗発

さんふらわあ号(首都圏航路)には夕方便と深夜便があり、それぞれ19:45と1:45に大洗を出発します。大半の人が夕方便に乗るため船も夕方便のほうが設備が充実している一方で、深夜便は乗船前後の交通手段が乏しいこともありトラックドライバー向けの船となっています。

そこであえて今回は大洗を深夜に出るフェリーで北海道入りしてみることにしました。深夜便に徒歩で乗船する人はフェリーターミナルに22:30頃までに来る必要があります。逆算してその時間に間に合うように大洗港に来ましょう。

バスor鉄道

大洗までは鹿島臨海鉄道

今回私は水戸駅から大洗駅まで大洗鹿島線を利用し、大洗駅からは徒歩で向かいました。水戸駅北口から茨城交通で直接フェリーターミナルに向かうバスが出ていますのでそれを使ってもいいでしょう、ただ運賃は2倍なのでケチりたい人は大洗鹿島線一択です。でも駅からフェリーターミナルまでの道中が暗すぎて迷いそうになったのでバスで行くのが無難かもしれません(前言撤回)。

これから乗る「だいせつ」号

そうこうしながらフェリーターミナルに辿り着くもカウンターはガラガラ。トラックは頻繁にやってくるのでやはりトラックがメインのようです。まだ乗船できないということでロビーで待ってみると10人くらいの徒歩客がいました。少なからずいるようです。乗船開始までの間ロビーのテレビで映像の世紀(NHK)を見て暇つぶし。乗船開始のアナウンスが流れいよいよ乗船です。徒歩利用者は長い長い連絡通路を歩いて直接乗船します。そのあとエレベータか階段を使ってデッキに入ることができます。

受付

今回の等級はカジュアルルーム。というか深夜便はそれしかありません。コロナ禍前はワンランク上のデラックスルームがあったんですが、今のところずっと休止中です。客が立ち入れるデッキはAデッキBデッキと呼ばれ、カジュアルルームはすべてBデッキ設置されています。

いざ乗船

長い連絡通路の入り口


それではいざ自分の部屋へ。カジュアル席は1部屋に4つのベッドがあり、混雑時は相部屋の可能性がありますが、この時期は空いてることもあってか結局私1人で出航となりました。ベッドは寝台特急のB寝台のような感じですが二段ベッドではないのでZ軸方向にも広く使えます。寝巻きタオル等はなくシーツと掛け布団のみですが、暖房が効いているので寒くないです。

今回のベッド

受付時にカウンターでカードタイプのルームキーのようなものを渡されますが、カジュアルルームでは鍵として使いません。あくまでも切符のような扱いです。一応寝るときなど内側から鍵をかけることは可能ですが、売店やトイレへ行くなどで部屋を出るときに外から鍵をかけることができません。そのためか船内至る所に「貴重品の盗難注意!」といった張り紙があります。私は使いませんでしたが、コイン返却式のロッカーがあるのでそれを利用しましょう。

さて乗船したはいいものの、あまりやることがありません。食事と風呂は自宅で済ませてきたし、屋外のデッキに出ても夜なので何も見えないし。出港の1:45まで起きることも考えましたが、さんふらわあの後も旅行するので行程に影響が及ばないようにさっさと寝ることにします。酔い止めだけ服用して横になると、ちょっと揺れていることに気づきます。たぶんトラックが入ってくるときに振動するようです。

大洗港の景色 トラックがいっぱい

寝付けないかもなぁ、と思っていましたが、ふと目が覚めると午前6時すぎ。船の「ドドドド...」というエンジン音で目覚めました。現在位置を確認しようとスマホを見ると圏外表示。屋外に出たら電波拾えないかなぁと外に出てみるとギリギリ電波をキャッチ。どうやら宮城県牡鹿半島付近のようです。ちなみに後で気づいたことですが、今回宿泊した部屋は陸地と反対側だったために部屋内でスマホを使おうとすると圏外になりやすい、ということでした。まぁどのみち電波は弱いですけどね。

なにか朝食をいただくとしよう、ということでAデッキにあるラウンジにやってきました。夕方便と違い深夜便では友人のレストランなどはありません。あるのは自動販売機のみです。カップラーメンや冷凍食品があります。海だからということでここではシーフードヌードルを選択。値段は陸地とそんなに変わらないかな...気持ち高いかもですが。

なにして過ごす?

食べ終わった後はひたすら海を眺めてほかの船を探してみましたが、天気があまりよくなく、遠くまで見通せない感じだったので部屋に戻り一睡。寝ている間に苫小牧からのさんふらわあ夕方便「ふらの」とすれ違っていたようです。見れなかったのがちょっともったいないですね。

たまに雪がちらつく

金華山近くの青いアイコンが「だいせつ」

昼寝(というか二度寝か?)を挟んだこともありもう12時を過ぎていました。昼食をとるため再びラウンジへ。朝と違い何人かいました。といってもスマホいじったりPCでなにか入力していたりとそれぞれ。ある一区画を自分の荷物や酒つまみで占領するマナーのよくない客もいましたが全体的に空いているのであんまり気にならないです。で、昼食はこちらのカルボナーラを選択。専用の電子レンジで温めます。市販されているものと同じかわかりませんがとりあえず普通にうまかったです。

これを、

こうして、

こう


深夜便の苫小牧西港到着は19:45。到着まで意外と暇なんですよね。といっても屋外デッキから景色を眺めるには寒すぎて長居できないし。船内にはゲームコーナーがありますがそんなところで旅の資金を使うわけにいかないですし。まぁやることなくなったら自分のベッドに寝転がってぼーっとすることもできるのでね。ちなみにこのブログも船内で途中まで書いていました。

ゲームコーナー

救助ボート(たぶん)

展望ラウンジ

窓は汚れていてかなり見づらいです

お茶で一息

日が暮れてきた

途中から並走する八戸港発のシルバーティアラ

いよいよ入港

だんだん日が暮れてくるといよいよ苫小牧です。遠くからキラキラした街並みが見えてきました。入港直前に苫小牧発の太平洋フェリーいしかり号とすれ違い。苫小牧西港からは大洗港行きのほか、八戸行きシルバーフェリーや仙台経由名古屋行き太平洋フェリーも出ています。ここまでの乗船時間は約20時間と長かったとはえ、終わってみればあっという間です。岸に近づいてくると西港の灯台がお出迎えです。

もうすぐ苫小牧西港

苫小牧の街並みが見えてきた

接岸してもタラップの取り付けに時間がかかるのですぐには下船できません。放送で徒歩は19:50から下船できると案内があり、案内にしたがって階段を下りていくと車やトラックが並んだ階まで間違えて降りてきてしまいました。どうやら徒歩下船は途中で違うところを通る必要があるようです。これは気づかなかった。ほかにも私と同じく間違えた人がいて声をかけてなんとか下船しました。

なんとか下船 雪が積もっていますね

さんふらわあ深夜便はお勧めできる?

いったんここでまとめ。今回のさんふらわあ深夜便はB期間13600円(カジュアルルーム)ですが、当時茨城県民・北海道民限定で20%OFFキャンペーン実施中だったので10880円で乗船できました。時間がかかるとはいえ、移動費宿泊費込み1万ちょっとと考えると悪くない選択肢だと思います。ただ徒歩利用は普通に飛行機利用のほうが行程を組みやすいかなとも思います。車やバイク利用ならフェリー一択なので使わざるを得ないと思いますが。夕方便だとサンライズエクスプレスのノビノビ座席のような格安プランもあるので安さを極めたいならそちらもあり。

フェリーターミナルの出入口

船旅終了、なんですが個人的にさんふらわあ深夜便の懸念点はここからでした。実はここから公共交通手段がありません。バス路線が設定されていますが、深夜便で西港に到着した後の苫小牧駅方面に向かうバスが全くありません。どういうわけか土日祝日のみ20:35発の苫小牧駅行き道南バスがあるのですが、今日は平日なので運休です。歩いて駅に行くにも5km近くあるので1時間はかかります。でもそれしかないし、ということで歩くつもりだったんですが、同じく徒歩下船した方に話しかけられ、タクシーに相乗りできることになりました。結局1800円でしたが割り勘で900円。バスより高いですが初乗りに近い料金で済んで助かりました。相乗りした方はそのあと札幌へ行き、そこから夜行バスで道東の川湯温泉に行くそうです。楽しそう。で私はこの後どうするのかというと...新千歳空港駅に行きます。もう帰るのかよ、いいえこれからです。

とりあえずここで区切ります。次回はこちら